氷問屋として大正13年に創業した小野田商店
創業100年、受け継がれてきた超純氷®の物語
小野田商店の始まり
小野田商店は、創業者・小野田末松が明治34年10月、愛知県安城に生まれ、東京の氷問屋へ奉公に出されたことから始まりました。
その後、大正13年に東京市北区滝野川で独立。そして終戦後に製氷メーカーとなり、戦後需要と氷冷式冷蔵庫の普及に助けられ、成長していきました。
・当時の滝野川工場の様子
・約80年以上前の中元用品。この頃には石炭部も存在した。
家庭用ぶっかき氷のヒット
しかし、電気冷蔵庫が普及した昭和50年代に入ると氷冷式冷蔵庫をすっかり見ることがなくなり、これまでのような経営が難しくなっていました。
ところが昭和48年、ある製氷メーカーから家庭用ぶっかき氷が販売されると、これが爆発的にヒット。小野田商店も『キングアイス®』を昭和60年に商標登録し、想定以上の売れ行きとなりました。
・当初の「キングアイス」パッケージ
先進的な純水装置を導入
高度経済成長に突入した日本では、めざましい発展の陰で、公害が多発。生活用水も合成洗剤の普及により汚染が広がりました。
このような状況下でも安心安全な氷の品質を保ち続けるため、小野田商店ではイオン交換樹脂を使った純水装置をいち早く導入しました。
その後もさらなる純度の高い水を求め、逆浸透膜ろ過(RO)装置を導入。平成25年にはRO水のみを原料とした氷―『超純氷®』を商標登録するなど、更に商品力を高めていきました。
・現在、尾竹橋工場で稼働中のRO装置
さらに信頼される超純氷®へ
『キングアイス®』等のぶっかき氷が家庭用として普及すると、飲食店でも業務用ぶっかき氷の需要が高まりました。
その後に飲食店向けの自動製氷機が台頭してきますが、今でも多くのバーや飲食店において、小野田商店の『超純氷®』からつくられる衛生的なぶっかき氷が利用されています。
令和は、衛生的な価値が更に求められる時代となり、『超純氷®』のニーズは日に日に高まってきました…
明治から繋がる小野田商店の歩みは令和のいまも止まることなく、今日も『超純氷®』を作り続けています。
・小野田の超純氷®はかき氷専門店でも利用されています