小野田商店ユーザー様の声

Customer’s Voice

株式会社小野田商店が今年100周年を迎えるにあたり、これまでに長くお付き合いのある企業・店舗様へ対談形式のインタビューを行わせていただきました。 お取引先様の想いや小野田商店との繋がり、商品が活躍するシーンなど、氷が紡ぐ歴史をぜひご覧ください。

Cafe and Bar 眠兎
福本 圭一様

アクセス:東京都板橋区赤塚新町1-24-9 営業時間:17:00~翌1:00 定休日:日曜 (不定休日あり)

プロフィール

神楽坂の名店BAR、MiNTに10年間勤務し、その後独立して赤塚にて開業。
「心地良いまま家まで帰れるBAR」をコンセプトに、お世話になったMiNTと自分が卯年であることにあやかり「眠兎」というBARを開いた。

「小野田の氷を使ったら他には戻れませんね。」

小野田商店、創業100周年おめでとうございます。
2023年6月にオープンしたのでまだまだ日の浅い付き合いではありますが、これからも200年、300年と美味しい氷を提供し続けていただけたら嬉しいですね。

氷屋の100周年は本当に偉業だと思います。
昔の木箱(氷冷式冷蔵庫)に入れて売っていた時代に比べると氷一本で食べていくのは本当に大変だと思いますが、その中で生き残ってきたのは本当に凄いことだと思いますよ。
また、時代に合わせて様々なアプローチをしているのも素晴らしいですね。

氷のアートなど、冬に売れる売り方も増えてくるといいですね。小野田商店がなくなると、多くのお客さんが困ることでしょう。どうかこれからも長く続けていただきたいと思います。

うちも小野田の氷を使ったら他には戻れませんね。
もともと、下赤塚エリアでは氷屋の純氷を売っているお店がなく、配送の都合で飲食店で製氷機の氷以外を使うのが難しかったんです。
そこで小野田商店が対応してくれて、このエリアでも純氷を提供できるようになりました。
それがこの地域での差別化、付加価値にきちんとなっています。

やはり業務用製氷機ではない氷には、特別感があります。
お客さんの前で氷を割ることで会話も生まれ、アイスピックで氷が綺麗に割れるのが最高の演出になります。
良い氷を使えば、それを見て気付いてくれたり、喜ぶ人もちゃんといます。

外口氷室
外口 文祥 様

所在地:東京都豊島区目白2-16-21

プロフィール

昭和10年の創業以来、お客様のご要望に素早く応えることをモットーとしている氷屋。
明治通り沿い、雑司が谷鬼子母神 西参道商店街入り口近くに位置し、大きな氷の看板が目印です。
様々な形やサイズに氷を加工しています。
氷の他にも店頭ではレトロな瓶のコーラなど販売しています。

「小野田の氷は、グラスに注いだ時の音がいいと言われているんだよ。」

100周年おめでとうございます。創業時より今日まで、氷一筋で頑張ってくれていることは、本当にすごいことです。
ひとつの業種をずっと続けるということは、信頼があるということでしょうね。それに製品の質が今もどんどん上がってるように感じます、氷の白い泡のある部分が近年より少なくなっていますね。
それに、小野田の氷は、グラスに注いだ時の音がいいと言われていますよ。
氷のアートとか、新製品にも力を入れているようですが、その努力は素晴らしいです。
これからもずっと続けていってくれると嬉しいですね。

小野田さんはいつも朝からきっちり時間通りに氷を届けてくれる、それに驚かされます。
配送が難しい場所だけど上手くやってくれて、通行人に迷惑をかけないように気をつけているのがわかります。

うちは昭和10年から氷屋をやっていて、昔は小野田さんとはライバルだった時代もありました。
昔は氷を南京袋に詰めて移送して裸で納品していました、新聞紙にくるんで軒先に置いたこともありましたね。
今では考えられないことでしょうね。あと。氷券という先にお金をもらって、氷を券と引き換えることもありました。
昔は夏だけ仕事して冬は別の仕事をしている人も多かったです。リヤカーで氷を切る音が時報代わりだった時代もありましたね。
自分が引き継いだ昭和36年が一番のピークでしたけど、その後電気冷蔵庫の普及と業務用製氷機の登場で大変だった時期もありました。
この時もっと協力してやれれば良かったのですが、昔は氷屋同士が市場を奪い合っていた時代でした。今は協力してやっていますけどね。

もう81歳になりましたが、周りの人も心配してくれているため引退したい気持ちもあります。
でもお客さんがいる以上、辞めるのは難しいです。だから小野田さんにはこれからもっと頑張ってもらいたいですね。
氷屋の文化や市場を残したいのでしたら、小野田さんが積極的に拠点を設けてくれたら嬉しいです。

大きな商売じゃなくても、コツコツと小さなロットでも配達してくれればお客様もよろこぶと思います。
コンビニ時代だけど、きめ細かなオーダーに応えられれば、まだまだ氷屋の需要はあると思います。

株式会社 飯倉商会
町田 和之 様

所在地:東京都港区虎ノ門3丁目18-16 MIビル一階 URL:https://iceshop-iikura.com/

プロフィール

昭和2年創業の純氷・ドライアイス専門店。
「グラスの数だけ氷がある、旬の氷をそのままに、お客様の声を大切に」をモットーに、虎ノ門エリアでバーや飲食店などプロフェッショナルの要望に応え続ける。
コロナ禍ではECサイトでの氷の販売も行ったことがあるなど、変わりゆく時代のニーズを捉え、高品質な氷を提供し続けている。

「仲買とメーカーが二人三脚で、お互い情報交換、役割分担をして一緒にやっていかなくてはいけない。」

小野田商店創業100周年、おめでとうございます。
新工場を建てた暁には200年企業目指してほしいですね。そしてアイス缶製法で氷を作る企業のリーダー的存在になって欲しいです。
今ではどこもターボ製氷や業務用製氷機ばっかりですから。
キメ細かいオーダーに対応してくれるから小野田商店を選びましたよ。製品はもちろんいいけど、何よりも配送関係のサービスがいいです。
夏場とか忙しい時でも、ベテランの配送がいい仕事してくれるし、そのベテランの配送の仕事が今の若い方にも受け継がれていると思います。

品質は日本でNo.1だと思うし、それは世界でもNO.1ってことだと思う。口にはしなくても、こだわりをもって製品を作っているのがわかります。 氷の質っていうのは、「人」だから。氷の品質は生産者の気持ちが直結します。みんなで誠実に頑張っていると思います。 一部の人が優秀なだけではできない仕事だと思う。配送も氷作りも、情熱をもって仕事に取り組む気持ちで動いてくれる人を育ててくれた。

正直、マーケティングやブランディングを氷屋業界は大事にしてこなかった。
今までお客様に買ってもらうためにはどうすればいいか?そういったマーケティングの仕事は、長年仲買だけの仕事だった。でも、これからはメーカーもマーケティングも気にしなくては生き残れない。だから、仲買とメーカーが二人三脚で、お互い情報交換、役割分担をして一緒にやっていかなくてはいけない。

現代のメーカーは良い製品を作って売るだけの仕事じゃない、使い方を示さないと。例えば、昔使われていたような氷冷式の冷蔵庫は今でも、高級な寿司屋で使われています。氷には適度な湿気があり、ネタを劣化させない。保湿冷蔵庫もあるが、完璧に同じものではないし、何より木製の氷冷式冷蔵庫はカッコいいし、お客様にこだわりをもっていることが伝わり、それが信頼になる。

うちは「グラスの数だけ氷がある。」をモットーにやらせて貰っている。お店ごとに個々が求めている氷のニーズに提供するのが氷屋の仕事。これから求められるのは、氷を大切にする売り方です。

小池商店
櫻井 秀雄 様

所在地:東京都品川区東品川1-36-3

プロフィール

品川地域にて昭和31年から営業している氷屋、小池商店の櫻井 秀雄 様は氷屋全体としても持っている方はごく僅かな「氷屋マイスターゴールドクラス」の称号を得ている、氷について知識・技と共に極めたエキスパート。
氷の加工、販売の他に燃料販売事業も行っている。

「いい状態の氷を届けて頂ければ、いい状態の品物としてお客様にお届けする。それが氷屋の仕事です。」

創業100周年、おめでとうございます!新工場、期待しています。工場が新しくなっても、今と同じアイス缶を使った製法を続けていただきたいですね。

当店は氷屋として38年続けてきたんですが、氷屋マイスターゴールドの資格も持っています。
この資格試験の内容ですが、氷に関する筆記試験の他に、実技試験として、15分で自己申告した氷を規定の重さに12個切り出して、その中から10個の重さが規定範囲内ならOK、プラスは200gまで、マイナスがあったらダメです。あまりに難しいから最近の試験はもう少し緩くなったと聞いています。その試験のときも小野田さんの氷を使いました。
最初はどの部位どう切ったら何キロになるとか全部計っていましたね。今では頭に全部入っているけどね。小野田さんの氷は、他社の氷より使える部分が多いんですよ。

小野田さんとは「純氷まつり」という昔あった氷のイベントを通して知り合いました。
そこで初めて小野田さんの氷を見て、品質が気になってサンプルをもらったら、これが理想的な氷で使い始めました。
昔、芯が残った加工氷が不格好で無くしたかったんです。それで、完全透明な氷を届けたいって思いから、小野田の氷を使い始めたんです。
小野田の氷は撮影の仕事に使われたとき、グラスに水と入れると透明過ぎてカメラに映らないこともありましたね。

今年の夏も、ポテチン(芯の下が太る現象)対策がきちんとされていて驚きました。
普通、どうしても夏は氷の出来が変わることがありますからね。それに昔は氷の芯にバラツキがあったけど、いまは芯下が揃っています。
今後も良い氷を提供し続けていただきたいですね。
当店ではお客さんに合わせて保管温度を変えている。お客さんごとに考えて、お客さんにあった商品を提供することで喜んでもらえている。それが氷屋の仕事です。氷屋はやっぱり氷を好きにならないとだめですね。 たかが氷屋、されど氷屋です。
小野田のじゃない他社の氷を持って行ったら、お客さんからいつもの氷と違うといわれてね、小野田さんの氷に戻したら言われなくなりました。どこの氷も本当の100点はないけど、100点に近づけるのは小野田の氷って感じです。

福島氷室
代表取締役会長 福島 美男 様

所在地:立川市羽衣町2-5-17 URL:http://f-ice.net/

プロフィール

多摩地域で親子三代にわたって天然氷を提供し続けている老舗氷屋。
HACCP義務化よりも前に「東京都食品衛生マイスター」を取得するなど、長きにわたり高品質の氷を様々な目的に応じた品揃えで提供し続けている。
ドライアイス販売・貸しおしぼり事業など、純氷以外の分野でも活躍中です。

何よりも、商品である氷を供給すべき。
人間がいなければできないんです。

小野田商店さん、創業100周年おめでとうございます。
うちも大正12年から続いているから、お互い長い歴史を持っている老舗同士ですね。

この夏は忙しくて対応が追いつかない状況でした。忙しいのはある意味良いことでもありますが、
コロナ禍の3年でどこの氷屋も人を削減せざるを得なくなりました。人手が不足しているため、
会社関連のイベントも減少しています。
町会や納涼祭など、そういったものもね。忙しいのは需要回復もありますが、とにかく人がいないのが
大きいです。しかし、コロナの影響で累積赤字が出ているため、人を増やす余裕もありません。

今は、氷屋の最大のニーズは、商品を配達してくれることなんです。氷の品質よりも、持ってきてくれることが第一なんです。このニーズがいつまで続くかが問題なんです。
小野田商店さんには、何よりも商品である氷を供給してほしい。
人間がいなければできないんです。このことを伝えていただきたいんです。継続して、生産体制を守っていただきたいんです。
そして、東京のトップの製氷会社になってほしいんです。

氷の価値は変わってきています。急速に作られる安価な氷もあるけれど、バーテンダーたちはジャパンクオリティの氷を愛用しています。
昔、一塊の氷の価格は、ラーメン1杯と同じくらいでした。品質に自信があるなら、極端な話、それくらいの価格観をもっていいと思います。大手の氷が安売りしていても、ブランディングが大切です。
単なる冷却材としての価値だけでは、氷は売れません。生き残る道は、ここにあるんです。良質な氷を自信を持って提供しましょう。

お祝いのメッセージを頂きました!

小野田商店とのお取引は実に52年も続いております。
小野田さんは常に真摯に向き合い、配送納品を徹底していただいているその姿勢に、私たちは大いに心強さを感じています。
東京の飲食需要に適した良質な氷を提供していただくことは、販売店としての持続的な経営に不可欠であると確信しております。
今後も小野田商店と協力し、事業を展開し、東京の飲食業界に寄与していければと考えております。
この100年は確かに厳しいものであったことでしょう。その礎を築いてくださった先人たちに対し深い感謝の意を捧げつつ、そしてそのご苦労に報いるべく、これからも事業を通じて一層の貢献をお約束申し上げます。
100周年、心よりお慶び申し上げます。