小野田商店と歴史の歩み

In history onodashoten

小野田商店の100年に及ぶ継承と革新の歴史を
その時代に起きた出来事と共に綴っていきます。

  • 1924

    東京の長坂氷店に勤めていた創業者、小野田 末松が北区滝野川にて独立。
    妻カズヱと共に氷雪販売業を開始。

    創業者、小野田 末松

    小野田末松、カズヱ夫妻

    開業当時の小野田商店店舗

    1923年ウォルト・ディズニー・カンパニーの前身となるアニメスタジオが設立
    1924年日本でメートル法が採用
    1926年「昭和」に改元
  • 1933

    遠洋漁業の発展とともに氷の需要が急増。

    食糧確保の観点から水産物の冷蔵が重視され、水産冷蔵推奨規則に基づき、奨励金を出して冷蔵設備の拡充が図られる。

    カツオ・マグロ漁やトロール漁の遠洋漁業が発展し、冷蔵倉庫や製氷施設もめざましく増加。
    小野田商店も事業規模を拡大していく。

    1932年の築地魚河

    1933年東京都の前身となる旧東京市で初の市会議員選挙
    1935年築地市場開場
  • 1943

    全国冷蔵業統制組合の組織下へ。
    第二次世界大戦が深刻化する中で発令された国家総動員法に基づき、氷も配給制となり自由な取り扱いが難しくなる。
    一方で「臨時用」の氷は氷卸商業組合から直接、消費者に配給されることが許されるなどの特例があった。

    東京府下に於ける氷配給系統圖
    (昭和18年、戦時生活主要物資配給事情より)

    1943年東京市と東京府が廃止、統合され東京都となる
  • 1945

    開業当時の小野田商店店舗が戦火により焼失。戦前存在した石炭部の施設も被害を受ける。
    同年、第二次世界大戦終結。

    戦前、石炭部が存在した頃の中元用品

  • 1948

    組織を株式会社に改組、株式会社小野田商店へ。
    資本金30万円

    営業所より一般市場へ

    1948年 戦後初のフランス映画 「美女と野獣」公開
    大韓民国政府樹立宣言
  • 1950

    5月10日 製氷業務に着手。
    7月20日 滝野川工場が完成、稼働開始。
    9月20日 牛乳販売業に着手。
    10月10日 本社隣りに牛乳部を開業。

    当時の小野田商店牛乳部
    滝野川営業所

    1950年人気キャラクター、スヌーピーで知られる『ピーナッツ(漫画)』連載開始
    1954年映画「ローマの休日」「ゴジラ」が上映
  • 1952

    池袋工場建設 稼働開始。

    池袋工場では、冷媒として液化されたアンモニアが通る冷却管を用いて製氷する方法が使われていた。この製氷法は古くは幕末から知られていた。

  • 1957

    現在まで稼働する尾竹橋工場を建設。

    当時の尾竹橋工場でも現在と変わらないアイス缶による伝統製法が行われていた

    1955年アメリカ・カルフォルニア州にディズニーランドが開園
    1957年ソビエト連邦が人類初の人工衛星 「スプートニク1号」打ち上げ成功
    1958年東京タワー完成
  • 1965

    2月15日 東京都から不動産業の登録認可を受ける。
    同年10月 賃貸住宅団地の建設に着手。

    建設が進む総合団地(1969年1月)

    1964年東京オリンピック開催
    1966年 日本の総人口1億人突破
  • 1966

    公衆浴場「明徳湯」埼玉県越谷市に完成。
    浴場部を開業。

    1965年4月から1966年3月までの売上高からみた需要先。
    この頃は牛乳の冷蔵輸送に用いる牛乳氷が売上の4割近くを占めていた。

    明徳湯外観

    牛乳氷詰め込みの様子

  • 1968

    埼玉県越谷市内及び周辺市町村にて住宅分譲の営業開始。

    この頃になると電化製品が普及。氷冷式冷蔵庫はすっかり見ることがなくなり、製氷メーカーはこれまでのような経営が難しくなる。

    氷冷式の冷蔵庫 (足立区郷土 資料館蔵)と電気式冷蔵庫

    1968年日本全国でコカ・コーラが発売
    1969年アポロ11号から2人の宇宙飛行士が人類史上初めて月に降り立つ
    1970年日本万国博覧会(大阪万博)
  • 1972

    越谷市登戸町10-33にて、不動産部 管理事務所を開設。
    この年には四日市公害裁判で原告被害者側勝訴の判決が出される。
    同判決が及ぼした影響は大きく、当時最大手だったメーカーが都内から製氷工場を廃止したことが英断的措置として報じられる。小野田商店も公害対策に迫られていた。

    イオン交換樹脂を使った純水装置を導入

  • 1973

    資本金3.500万円となる。

    この頃オイルショックの影響で冷凍コンテナ主要港で滞貨が続く。
    深刻な冷蔵庫不足に対処するため、社団法人 日本冷蔵倉庫協会が誕生。同協会下の東京冷蔵倉庫協会に小野田商店も加盟している。

    また、ある製氷メーカーから家庭用ぶっかき氷が販売されると、これが爆発的にヒットした。

  • 1976

    代表取締役会長 小野田 末松 就任
    代表取締役社長 小野田 正美 就任

    小野田 正美

  • 1977

    尾竹橋工場にイオン交換式純水装置を導入。

    高度経済成長に突入した日本では、めざましい発展の陰で合成洗剤の普及により水質汚染が広がっていた。
    このような状況下で小野田商店は氷の品質を保つため、いち早く導入していたイオン交換樹脂装置の導入拡大など、より一層品質維持に努めた。

  • 1980

    不動産部事務所を南越ケ谷地域内で移転。

    1983年任天堂株式会社が家庭用ゲーム機「ファミリーコンピュータ」発売
    1985年東京ディズニーランド開園
  • 1983

    尾竹橋工場にRO逆浸透膜純水装置を導入。

    逆浸透膜装置では物理的な不純物をほぼ完全に除去可能。

  • 1985

    3月16日 小野田商店創業60周年記念式典。タカラホテルにて盛大な祝賀会と従業員表彰を行う。
    3月28日 日冷協59年度第一回常任理事会。小野田陸上氷部会々長が毎年6月1日を「氷の日」に決める。
    7月 業務用袋詰氷「キングアイス®」商標登録

    昔の「キングアイス®」パッケージ

  • 1989

    協同組合東京大井コールドプラザ設立。
    発起人代表として加盟当社社長、初代理事長に就任。

    1989年「平成」に改元
    ベルリンの壁の撤去作業が始まる
    日経平均株価が史上最高値38,957円44銭を付ける。(いわゆるバブル景気のピーク)
  • 1990

    前年に本社ビル本社ビル及び池袋工場跡地にビジネスホテルを建設したことを記念して、
    池袋プリンスホテルにて創業65周年パーティーを開催。

    1991年 ソビエト連邦ゴルバチョフ大統領が辞任。旧ソ連がロシア連邦となる。
  • 1994

    代表取締役会長 小野田 正美 就任
    代表取締役社長 小野田 勤 就任

    小野田 勤

    1994年SCEIが家庭用ゲーム機「PlayStation」発売
    1995年後の世界最大手のネットショッピングサイト、Amazonがサービスを開始
  • 1997

    「氷華®」商標登録

    1997年映画「タイタニック」公開10億ドルの大台に乗った史上初の映画となる。
    1998年Apple Inc.が初代iMacを発売。アップデート対応のパソコンの先駆けに。
  • 2004

    代表取締役社長 小野田 正美 就任

    この年、1985年には全国で5,568ヵ所あった氷雪販売業施設(氷屋)の数が初めて3,000ヵ所を下回る。
    前年で3,100,000t以上あった人造氷(機械製氷)の出荷数量も2,800,000tほどに下落してしまう。
    氷屋の減少に伴い、新しい氷の売り方が求められ始める。

    2005年日本国際博覧会(愛知万博)
  • 2006

    代表取締役社長 小野田 眞 就任

    小野田 眞

  • 2013

    2月 アヅマ製氷冷蔵株式会社と合併。墨田工場として製氷及び冷蔵倉庫業務を継続、資本金4,500万円となる。
    9月 「超純氷®」商標登録

    アヅマ製氷冷蔵時代の面影が残る墨田工場

    2013年福島復興再生総局が発足
    東京スカイツリーからのテレビ放送、本放送開始
  • 2014

    代表取締役社長 小野田 潔 就任

    小野田 潔

  • 2016

    越谷市南越谷1-2916-8 に不動産事務所を移転。

    現在の小野田商店不動産部事務所

  • 2020

    代表取締役会長 小野田 潔 就任
    代表取締役社長 小野田 渉 就任

    小野田 渉

    2019年元号を「令和」に改元
    2021年2020年東京オリンピック開催
    2023年コロナウイルス感染症の緊急事態宣言終了をWHOが発表
  • 2021

    北区赤羽一丁目5番2号 オノダビル3階 に本社事務所を移転。
    また、協力会社による直営のかき氷 カフェ&バー「FRAPPEHOUSE」オープン。

    カフェ&バー「FRAPPEHOUSE」と本社ビル入り口

  • 2022

    小野田商店初の家庭向け氷ブランド「小野田の超純氷®」シリーズの一部商品をFRAPPE HOUSEにて先行販売開始。
    「氷華®」専用の製造拠点「Onoda Hyouka Studio」を開設。

    Onoda Hyouka Studio 外観

  • 2023

    小野田商店100周年プロジェクト開始。
    スローガンは「《100+》今日よりも良いものを。明日も挑戦。」に決定。