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氷彫刻の習得に日々励んでおります!


氷彫刻家の小野様が用意してくださったお手本の作品

小野田商店の氷は、氷彫刻に使う氷としても日々ご利用頂いております。超純氷を生産する立場として、氷の専門家として、氷彫刻を習得したいという思いもあり、氷彫刻の技術習得にも取り組んでいます。

そして氷彫刻の達人、小野様のご指導のもと氷彫刻の勉強会を再度実施させて頂きました。

野様のお力添えもあり、前回教えて頂いたときよりもスキルアップを実感できました。

氷彫刻専用のドリルを小野田商店でも購入し、本格的なアイスカービングのパフォーマンスを行えるようになるため、今回も練習用の氷をふんだんに用意し、スキルアップに努めました。

ドリルの入れ方で花弁の大きさや形が変わるのですが、 これが狙った形を出すのはなかなか難しく、道具の切れ味維持のための適切な管理など日頃からの取り組みはもちろん、その日その時の氷の硬さなどのコンディションに合わせた力の入れ方をしなくてはいけません。

今回の練習は雨の日ということもあり、やや氷のコンディションが晴れの日とは違うように感じ(という言い訳)筆者はなかなか思ったように狙った形の削り方ができず苦戦しましたが、上達の著しい方は目を見張るような作品を作れるようになってきました。

小野田商店も氷彫刻をマスターしつつあります…しかし…


氷にドリルを入れて同じサイズの花弁を作るのが難しいのですが、慣れ始めている方ではなかなか規則正しいパターンで花弁を彫り込むことができるようになってきていました。また着色に使うインクの適量なども掴めてきたようで、今回は見事な作品が頻出し、会場でも拍手が上がっていました。

花弁同士をできるだけ隙間なく彫り込むことも美しい花を彫刻するコツなのですが、もちろん花弁同士の彫り込みが干渉することも多くなり、枚数の多い見事な花を完成させるのには高度な腕が問われてくるようになります。

しかし、上写真のように小野様の作品は、圧倒的な美と技術が詰まっており、やはり氷彫刻の達人には小野田商店一同、まだまだ遠く及ばないと実感させられます。

この作品は湾曲した花弁が重ねられて牡丹のような花を形成していますが、湾曲をドリルで表現するのは実際にやってみるとわかりますが、非常に高度な腕を要求されることであり、想定より大きなものしか作れず、細かな彫り込みができなかったり、ドリルの切っ先がズレて彫り込み同士が干渉する可能性が大きいです。

従って、これだけ複雑な湾曲の連続体を氷の中にドリルで彫り込むには相当の熟練の腕が必要となり、 なかなかマネできない圧巻の一作といえます。

着色していない氷の花の彫刻をライトアップしました。

氷の花の彫刻は、中に造花などを入れた氷華(花氷、氷中花)と比べると、削った部分が雪になっているいうこともあり、ドリル穴を塞ぐなどしないとかなり早く色が抜け、雪も溶けながれてしまいます。ですが、着色しなかったり、逆に中の雪を抜いたりして飾ると、また違った印象の美しさも見せてくれます。

上達にご期待ください!


練習後日、小野田商店の者だけでもこれだけの作品が作れるようになりました。いずれ、製氷だけでなくアイスカービング自体をサービスとして提供できるよう、小野田商店創立100年を前にしてまた一歩進化したいと考えています。これからも飲食用はもちろん、装飾、アートなど様々な面で小野田商店はあなたの時間に華を添える氷を提供します。