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ビクトリノックス・ジャパン様のアイスアートを作成!


3月某日、先月も氷彫刻の講習にて大変お世話になった氷彫刻の達人、小野様にアイスカービング作品制作をお願いしました。

いわゆる十徳ナイフの代名詞ともいえる、スイスアーミーナイフで知られるビクトリノックス様の腕時計ブランド「I.N.O.X.」 を閉じ込めた、いわゆる氷華(花氷、水中花とも)と氷彫刻を組み合わせたプロモーション作品で、-51℃から+71℃までの耐熱耐寒テストを耐えきるI.N.O.X.の高い耐久性を示すことのできる作品となっていました。

実際I.N.O.X.の腕時計を氷に閉じ込めている最中も、時計内に浸水なども見られず時を刻み続けており、その高い耐久性能を伺うことができました。

このアイスカービング作品は、まず今回の主役である腕時計とアーミーナイフを氷の中に閉じ込めるところからスタートしました。

小野田商店独自の製法により、非常に透明度の高い氷を実現しており、氷の中に閉じ込めてもなおその中身をしっかりプロモーションできるほどの氷の品質を維持しています。氷の中に物を入れるときは微細な調整が必要となり、中に入っているものによって氷中に濁りやヒビが入ったり、またガラス製品や陶器などであれば割れてしまうこともあるため、職人の腕の見せ所となっています。

氷彫刻の達人による、見事なアイスカービング術!


そして完成した約100キロサイズの氷華を、山岳をイメージした彫刻に変えていきます。まず、氷のサイズを測り、大まかなケガキをするところからアイスカービングが始まりました。今回の作品は、大型のアイスカービングによく見られる複数の、氷のブロックを積みあげて細かくケガキして削り出す手法が使えず、限られたサイズから削り出す必要性と、中に封入されているものと干渉せず、適度な間隔を保った削り出しを必要とされる非常に難易度の高いものです。

氷につけた目安のケガキを 元に、大まかな削り出しをチェンソーで行っていきます。一見豪快に見える作業ですが、氷に一度チェンソーを入れてから角度を変更するのは難しいため、正確にチェンソーの抜ける位置を見極めて刃を入れなければならない、派手なだけでなく精密な技が光る場面です。角氷の塊だった氷が、ダイナミックに作品らしい形に変わっていきます。

大まかな切断を終えた氷は、いよいよ細かい削り出しを入れていくことで作品として完成していきます。最もセンスが問われる作業でもあり、小さな加工が最終的な印象を変えていきます。

今回は氷華と組み合わせたアイスカービングであるため、封入された品物を美しく見せることと、彫刻としての完成度の両方が重要とされる、非常に難しいバランス感の必要となる作業でした。

見本となる写真と照らし合わせて何度も調整を繰り返しながら、小さな削り出しを重ねて次第に氷の塊が見事なアイスカービングへと変貌しました。

今回のアイスカービングは左の写真のような山岳をモチーフにしたのですが、見事に右写真のような作品となりました。

氷のブロックを積みあげた作品とは異なって、一つの約100キロサイズの氷塊からの、限られた面積でなおかつ内部の品物を見せるように作らなくてはならないという数多くの制約の中で、職人の技がフル活用されてできた作品といえる素晴らしい仕上がりでした。

小野田商店では氷のご相談は何でもお伺いします。


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是非、小野田商店までお気楽にご相談ください。